転職してからもう10年も経つのか

    

転職してからもう10年という月日が経った。

40歳にして19年間働いた会社を辞めた。

 

当時は精神的にボロボロで次の就職先は見つけずに、

まず退社を先にした。

決してキャリアアップとか余裕のある転職ではなく、

逃げるようにして退職の道を選んだ。

 

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40歳にして新しい世界を

とにかく辞めよう

半年前に新しい部署に配属されたばかりだった。

 

それまで長年積み重ねてきた知識と経験が、

なにも役に立たせられない。

 

一から覚えなきゃならないことが山ほどあり、

自然と頭も身体もキャパオーバーとなり、

次第に精神的にも追い詰められていった

 

まわりの人間もほとんどが年下の人間であり、

本音や愚痴を言える環境ではなかった

 

簡単に言えば、職人気質の古いタイプの人間が、

新しい仕事と環境にうまく馴染めずに自滅した、

実際にはよくある話、現実なのかもしれない。

 

時間になっても起きられない

追い詰められていく毎日で、

いつからか不眠症となってしまった

 

早めに明日の用意をして、早々に布団で横になってみるが。

明日の仕事のことを考えると不安で寝つけない。

 

ただ、出勤前の直前に異様に眠くなってしまう。

いざ出勤というときには、身体が起き上がらない。

 

睡眠は大事だ」なんてよく聞き流してはいたが、

当時に痛感させられることになった。

 

そんな身体を休めていない状態で仕事すれば、

効率は上がらないどころか、ミスの連発

さらに状況は悪化して、

会社自体にも居づらくなっていく

 

燃え尽き症候群

部署が変わる前までは、

会社ではリーダー格の役職も与えられていて、

毎日他の人より多くの時間を働くことを継続して、

バリバリ業務をこなしていた。

 

その仕事が合っていたし、それ一本に集中して、

極めようとも思っていた。

 

突如に時代の流れなのか、その仕事はできなくなった

親しい職場の仲間は去っていき、自分は違う部署へ配属された

 

ひとつの節目であったと当時も今でも思う

 

ある意味リセットされたことで、

達成感というよりは喪失感のほうが大きく、

いわゆる「燃え尽き症候群」という感じだったと思う。

 

やりたい仕事をやっていける幸福感。

毎日の当たり前の生活には感謝をしなくなる毎日。

 

忙しいことを理由にいろんなことから、

目を反らしていたことも痛感していった。

 

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まず休養せねば

身体を休めないと

退職はなかなかスムーズには行かなかった。

会社からは休職の提案もあった。

 

でも、自分はもう戻る気はなれなかった。

 

心と身体が悲鳴を上げていた

 

不眠症だけではなく、

原因不明の蕁麻疹まで出てしまった。

かゆみが特にひどくますます眠れなくなった

 

皮膚の症状は精神的なストレスに直結している

らしい。

医者が冷静にそう言っていたのをよく覚えている。

 

すぐには次の仕事には就けないな

 

少しでも回復させないと、

次の仕事にまで迷惑をかけることになる

 

半年くらいはかかっただろうか

 

その間にハローワークへ通ったり、

失業保険を受けながら、

ネットで求人サイトを毎日のように見ていた。

 

40歳からの職探し

世間では「厳しい現実」とかよく言われる。

実際の求人は意外と結構あった。

地域的なこともあるのだろうが。

 

要は選び過ぎなければ仕事はある

 

前の収入より上とか、同じくらい求めるのは、

必然と少なくなるのは当然

 

自分の場合、正確には転職というよりは、

再就職なのだろう。

 

通常は在職中に次の就職先を決めておく。

でも、自分にはその余裕と体力はなかった。

 

貯金が減っていく不安も当然あったが、

中古のノートパソコンを買ってみたり、

漫画喫茶を初体験してみたりと、

心が休まる生活を送るほうが自分には大切だった。

 

次第に自然と眠れるようにもなり、

蕁麻疹やかゆみもなくなっていった。

 

また、いろんなものや人たちに感謝したり、

とても大切な時間を過ごせたと思っている

 

一年後に再就職

今の会社に入ってもう10年も経つ
 
今の仕事はまた紆余曲折もいろいろだが。
 
仕事は人間関係に尽きると思う
 
完全な個人作業の仕事ってあるのだろうか?
 
どんな仕事でも少なからず、
誰かしらと接する必要がある。
 
人は一人ではいきていけない
 
それを実感できれば、
いろいろなものや人たちに感謝できるようになる。
 
当たり前の毎日は当たり前に誰かが、
仕事をしていてくれるから存在していると思う
 
余裕のないときほど、視野は狭くなる。
だから苦しさが増してしまう
 
 
今の仕事は収入は減ったが、
拘束時間は大幅に減って時間に余裕がある。
50歳近くにもなって、身体的に衰えはある。
 
決して順風満帆とはいえない。
ただ、仕事を変えて本当に良かったとは思っている。
 
 

我慢することが美徳ではない

耐え忍び我慢しつづれることが幸福か?

 

誰かの犠牲になることが美しい。

美徳であるかのように教えられてきた。

古い日本人なら尚更だろう。

 

でも、実際はどうなんだろう?

 

全てにおいて正面からぶつかっていくのは無理

 

よく「逃げるな」とか言われる。

実際には逃げても良いと思う。

今は負けてもあとで勝てば良い。

 

自分がまず幸せでなければ、

大切な人たちを幸せにできない

 

自分が笑顔になれないと、

まわりの人間を笑顔にすることもできない

 

単純に自分に「今、本当に幸せ?

と問いかけてみてほしい。

きっぱり幸せだと断言できる人間が、

どれだけいるだろうか?

 

幸せだと断言できるように日々頑張りたい。

 

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ここまでお読みくださり、

本当にありがとうございます。

 

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