融雪剤の効果時間を知っていますか?
雪が降る前や降った後によく利用されているのが、融雪剤です。
雪の凍結を防止したり、溶かしてくれる効果があります。
その融雪剤は、どのくらい効果時間があるんでしょうか?
融雪剤の種類によっても持続効果は異なります。
また使用法について注意することがあります。
今回は、融雪剤の効果時間についてまとてめいきます。
融雪剤とは?
融雪剤を知っておこう
雪が降る前や凍結した道路や歩道、店先などでは、
よく白い粒状のものが撒かれていることがあります。
あれは「融雪剤」というものを利用しています。
融雪剤とは、
雪を溶かしたり凍結するのを防止する薬品です。
通常は気温ががマイナスになると、
水気のあるものは凍りだしていきますね。
融雪剤を使うと、
凝固点が-20℃~-50℃まで下げることができます。
要は凍りにくくしてくれるわけです。
気温がマイナスであっても、
融雪剤を撒いておけば雪を溶かしてくれます。
急な降雪でも効果がある
雪国以外の地域でも、
これから雪が降るときや何日も雪が溶けないときには、
融雪剤がよく利用されています。
道路でよく融雪剤が利用されているのは、
凍結による事故を防止するためです。
また、駅へ向かう歩道や、
大型スーパーなどの店舗でもよく利用されていますね。
融雪剤は雪が積もる前に撒くのが効果的なので、
降雪前に事前によく撒いてあります。
融雪剤の効果時間
実際に融雪剤を撒いておくと、
どのくらいで効果が出るのでしょうか?
融雪剤は効果が出るまで時間がかかります。
すぐに効果が出て、すぐに雪が溶けるものではありません。
徐々に雪を溶かしていくので、
あらかじめに撒いておくと効果が上がります。
効果の出方や時間は、融雪剤の種類によっても異なります。
早くても2時間以上の時間がかかります。
即効性の高い融雪剤として、
「塩化カルシウム」がよく利用されています。
実際に効果が出るまで2時間ほどと考えた方が良いですね。
ただ、融雪剤を撒くタイミングや状況によっても変わってきます。
特に気温や降雪の量によっても差が出てきますからね。
さらに、
雪が降る前や降った後に使用する場合では、
効果の時間に差が出てきてしまいますね。
融雪剤の種類と効果時間
融雪剤には大きく分けると3つの塩化系の種類があります。
種類によって効果や時間が多少異なります。
塩化カルシウム
一番多く使用されているのは、塩化カルシウムです。
通称「エンカル」と略されるほどです。
凝固点が-50℃まで下げられるため、
極寒地でも効果があります。
発熱の効果もあるので、
融雪剤の中ではもっとも即効性があります。
水に溶けやすい性質もありますが、
持続効果は短いです。
半日から1日ほどの持続効果があります。
なかなか溶けない雪や凍りついた路面でも効果を発揮します。
筆者も「塩化カルシウム」を使っています。
塩化マグネシウム
塩化マグネシウムもよく利用されています。
わかりやすくいうと、
豆腐を作るときに利用されている「にがり」と同じ成分です。
凝固点が-30℃まで下げられるため、
極寒地や店舗先でよく利用されています。
融雪剤の薬品の中で、
最も「塩害」や人体の影響が少ないものです。
「塩害」の影響が問題になってから、
一般家庭や店先でよく利用されることが多くなりました。
即効性の効果は低いですが、持続効果が高いです。
1日以上の持続効果があります。
再凍結しにくいのも特徴です。
塩化ナトリウム
ざっくり説明すると「食塩」と同じ成分です。
昔はよく大雪のときには、
実際に「塩」を融雪剤として利用していました。
「塩害」の影響が確認される前の話ですが。
凝固点は-20℃まで下げることができます。
極寒地には向いてません。
応急的に利用されることが多いですね。
即効性の効果は低いですが、
塩化マグネシウムのように持続効果があります。
1日以上は持続効果があります。
塩害」の影響の少ないおすすめの融雪剤です
融雪剤の使用量の目安
融雪剤を利用するときは、
適切な量を撒く必要があります。
雪が降る前に撒いておく場合と、
雪が降った後に撒く場合でも異なります。
融雪剤の袋の正面には、
適切な分量や使用方法が必ず記載されています。
雪が降る前に融雪剤を撒くときの目安の分量は、
1坪当たりで200グラムです。
1坪あたりにコップ1杯ほど撒いておくと効果的ですね。
雪が積もった後に撒く場合の目安の分量は、
1坪当たりで300グラムです。
雪が降る前よりは多めに撒いておく必要がありますね。
また、どれだけの積雪量があるかでまた変わってきます。
雪の量に対して融雪剤の量も変わってくるからです。
1度撒いてみてどのくらい溶けているか、
よく確認する。
半日くらい様子を見てみて、
どのくらい溶けているか確認します。
雪が溶けていないようであれば、
さらに融雪剤を撒くといった感じですね。
積雪量や気温が地域によって異なるので、
多少の差が出てしまうからです。
あくまでも目安なのでそれぞれの融雪剤の分量について、
使用前によく確認しておく必要があります。
てきるだけ広範囲に融雪剤を撒いておくと効果は上がります。
塩害と使用するときの注意
融雪剤使用時の注意
融雪剤は薬品であるため、
使用については注意することがあります。
皮膚に直接触れてはいけません。
融雪剤は塩化系の薬品なので、
皮膚に直接触れると炎症や皮膚炎を起こす可能性があります。
皮膚に直接触れないように使用する必要があります。
また、水を通さないゴム手袋などを付けて撒いて下さいね。
特に「塩化カルシウム」は水に溶けやすい性質があります。
濡れたままの状態の手袋で撒かないように注意してください。
塩害にも注意しておく
塩害を理解しておく必要があります。
融雪剤は塩化系の薬品が多く、
「塩」を含んでいます。
その「塩」が植物や金属に反応して、
「塩害」の影響が出ることがあります。
植物を枯らしてしまう原因になったり、
金属ではサビや腐食させてしまう可能性があります。
融雪剤を利用する際は、
植物や金属類に撒かないように注意する必要があります。
塩害の問題が確認されてから、
融雪剤もいろいろと改善されてきています。
融雪剤を選ぶときや使用するときは、
塩害の影響が少ないものをぜひ選んで下さいね。
融雪剤の効果時間のまとめ
融雪剤は、
できるだけ雪の降る前に撒いておくと効果が高くなります。
積もってしまったり、
凍りついてしまうと溶けるのに時間がかかってしまいます。
降雪予報があったときは、事前に撒いておくのが効果的ですね。
すぐに溶ける効果が出てくるものではないためです。
融雪剤を撒いてから、2時間以上は効果が出るまでかかります。
少しずつゆっくり雪を溶かしていきます。
溶けにくい雪には先に水を撒いておくと良いです。
積もった雪やガチガチに凍りついた雪が溶けないときがありますよね。
日の当たらない場所はよく雪が残っていますね。
筆者はそんなとき、融雪剤を撒く前に水を撒いておきます。
水を撒いたあとに、「塩化カルシウム」を撒いています。
「塩化カルシウム」は水に溶けやすいので、
その効果を利用してます。
家の周りや凍結した路面にはかなり効果がありますよ。
融雪剤を使用する前には、手袋の着用や分量、
塩害の影響が出ないようによく確認して利用してくださいね。
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少しでも参考になれたら嬉しく思います。
今回はこの辺で。ここまでお読みくださり、本当にありがとうございます。
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