熱中症の症状や対策、原因とは?予防方法と実際に経験した話。
こんにちは。
毎年暑くなると「熱中症」がよく騒がれています。
毎年多くの方が熱中症になっていて、
症状が悪化すると最悪、死に至る場合もあります。
実際に筆者も熱中症を経験しています。
熱中症は正しい知識を持っていれば誰でも防止することができます。
今回は熱中症についての症状や対策を経験からまとめていきます。
熱中症とは?筆者の症状
熱中症とは、
気温の高いところや湿度の高いところに長時間居ることに起こりやすく、
大量の発汗により、体内の水分や塩分がなくなってしまい、
からだの調節機能が働かなくなる、身体の適応障害です。
筆者が経験した症状の流れは、
めまいや立ちくらみからの症状からはじまり、
大量の発汗が止まらず全身の筋肉がつったり、
頭痛や吐き気の症状が出てきます。
一人での歩行はできず、かろうじて意識はありました。
筆者は応急処置もあってこの程度で済みました。
更に悪化していくと、全身のけいれんや意識を失います。
最悪の場合、そのまま亡くなってしまうこともある、
とても怖いものです。
毎年、熱中症が原因で亡くなっている人がいます。
熱中症はなぜ起こるのか、原因とは
人のからだは、
暑いと汗を出してからだを冷やそうとする機能があります。
長時間に暑いとこや湿度の高いところに居ると、
汗がとまらず大量の水分や塩分がどんどん体外に出てしまいます。
体内の水分や塩分がなくなってしまうと、
体温の調節機能が働かなくなってしまいます。
血液の流れにも影響して、
自律神経や内臓にもダメージを与えてしまいます。
高温多湿の環境下で大量の汗をかいてしまうことで、
体に必要な水分や塩分がなくなってしまうことが原因です。
また、睡眠不足や前日の飲酒が原因になることもあります。
睡眠不足は体の疲労だけでなく、
内臓の疲労も回復できていないためです。
飲酒によるアルコール分解のために、
体内の水分が失われてしまいます。
アルコール分解には相当量の水分が必要です。
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筆者の熱中症の症状と経験
忘れもしない盆休み明けの日に熱中症に
連休後ということであんまり寝ていませんでしたね。
朝食も軽く口にした程度でした。
屋内作業だったので、
室内の気温は35℃以上はあったと思います。
暑さで普段以上に汗もかいていたので、
仕事中はまめに水分は摂っていました。
ただ、意識して塩分はとっていませんでしたね。
あと1時間ほど就業時間を迎えたとき、
軽い立ちくらみを感じました。
「もうすぐ終わる」ということで、仕事中は乗り切れたんですよね。
気のせいかな、くらいで仕事は終えられました。
仕事が終わっても汗がとまっていませんでした。
仕事が終わってから熱中症の症状が・・・。
終業後に事務処理をして、机に座って一段落した途端、
目の前が真っ暗になります。
軽く意識を失っていました。
まわりの人間が気がついて呼びかけたようです。
なんとか帰ろうとして立とうとしますが、
立ち上がれません。
体の手や足がつりだします。歩けませんでした。
同僚の人間が変化に気がつき、応急処置が始まります。
涼しい場所に横に寝かせてくれました。
体を冷やそうと首や脇、
足の付け根など氷で冷やしてくれましたね。
ポカリや水、経口補水液を飲まそうと渡してくれます。
でも、指もつってしまって飲み物を持つことができません。
自力で飲めないので、飲ませてもらいました。
ここから、吐き気と頭痛がやってきます。
経口補水液を一気に飲んだことと味が原因だと思います。
吐き気と頭痛で飲み物を飲めなくなります。
熱中症の症状が進んでいる・・・。
意識はかろうじてありました。
同僚の人間がずっと声かけをしてくれたようです。
次第に話すのも辛くなっていきます。
ここで病院へ連れていく決断をしてくれました。
1時間くらい横になっていて、
荷物をなんとか自力で整理しました。
着替えはしておかないと病院には行けません。
吐き気や頭痛はひどくなりましたが、
同僚が車で病院へ連れてってくれました。
救急で受け付けして、かなり待ち時間があったと思います。
吐き気や頭痛ひどくて起きられません。
ようやく診断してもらったときは、意識を失いかけていました。
集中治療室に入れられて点滴をうけることになります。
この日はとても暑かったのか、
他にも10人ほど熱中症で担ぎ込まれてきたようです。
点滴中も吐き気と頭痛が止まりません。
熱中症で入院することに
血液検査から医師の判断は・・・。
血液中の水分がほとんどなく、腎臓への影響を疑ったようです。
「入院して様子を見ましょう」という医師からの通達。
集中治療室で一晩様子を見ることになりました。
点滴を切らさずいましたが、
夜中まで頭痛と吐き気は治まらなかったですね。
夕方の18時には病院には着いていましたから。
深夜にようやく吐き気や頭痛が落ち着いてきました。
集中治療室なので急患の出入りが激しかったのを覚えています。
自分でも安心したのか、少し眠れていました。
熱中症で腎臓に影響が出ていた
朝になって気分もすっかり良かったので退院できると思っていました。
医師から「腎臓の数値が良くない」と告げられます。
長い脱水症状が続いたことで、腎臓の機能に影響が出たようです。
医師は「しばらく入院が必要です」を付け加えてきました。
気分は良くなっても、体はまだ脱水症状の状態が残っているようです。
点滴で補い続ける必要があるとのことで。
結局、3日間入院しました。
一度腎臓に影響が出てしまうと、回復にも時間がかかるようです。
ずっと点滴をしていてだんだん回復してきました。
夏場で病院も暑かったし、入院生活はとても辛かったですね。
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熱中症の対策 水分と塩分の補給
熱中症を経験して反省したのは、
水分補給だけじゃダメです。
汗で塩分も大量になくなっていきます。
筆者は水分はまめにとっていましたが、
意識して塩分を補給していませんでした。
また、水分や塩分は一気に補給するのではなく、
こまめに摂ることが大切です。
ほとんどの人がのどの渇きを感じてから水分を補給していますね。
のどの渇きを感じたときには、
相当量の水分や塩分が失われています。
のどの渇きを感じる前にこまめに水分や塩分をとる必要があります。
高齢者に熱中症が多い理由もそこにあるようです。
体の変化に気がつきくにくいことです。
昔から夏場に梅干しを食べたり、
麦茶に塩を入れて飲んでいましたよね?
アレには科学的な根拠があったんですね。
最近は「塩飴」やポカリスエット、
経口補水液などで手軽に塩分を補給できます。
手軽に補給できる塩分ですが、摂りすぎも良くはありません。
また、ポカリスエットの飲み過ぎは、
カロリー過多になることもあるので注意は必要です。
筆者が実際に利用した経口補水液はこちらです。
熱中症の対策 睡眠不足と朝食
盆休み明けということで、
睡眠不足の状態も熱中症の原因でした。
睡眠不足だと体や内臓の疲労が残ったままであり、
正常に機能しづらい状態になります。
夏場は寝苦しいのでつい睡眠不足になりがちにもなります。
規則正しい生活がどんな病気にも強いですね。
朝食をきちんと食べていなかったことも熱中症の原因。
普段からあまり朝食をきちんと摂っていませんでした。
朝食をきちんと摂らないと「からだの燃費」が低下します。
脳や体、内臓まで効率良く働かせることができません。
食べ物には水分や塩分も含まれていますしね。
朝食は健康の基本です。
また、涼しいところから急に暑い場所に出たことも原因でした。
盆休みだったのでエアコンの効いた部屋で過ごすことが多かったですね。
急に暑い場所に出たことで、体が暑さに慣れていなかったようです。
普段から暑さに体を慣らしておくことも大切ですね。
熱中症の対策 応急処置
もし、自分や周囲の人が熱中症になりかけたり、
なってしまったら・・・?
まず、涼しい場所に移動しましょう。
エアコンのある部屋や湿度の低い場所が理想です。
外なら日陰に移動させます。
楽な姿勢をとらせたり、寝かせることが良いです。
首や脇、足の付け根を冷やしましょう。
脈のとれる位置は体を冷やしやすい特徴があります。
寝れタオルや冷たいペットボトル、
保冷剤など使って冷やしましょう。
その間も扇風機の風を当てるなどして体を冷やします。
水分と塩分を補給させましょう。
意識がある場合は、
少しずつポカリスエットや経口補水液などを飲ませます。
嘔吐している場合は無理をさせず、少しずつ補給させます。
自分の場合は経口補水液より、
ポカリスエットやアクエリアスを多く飲みました。
味に慣れていないと結構飲めないものです。
意識がないときや症状の改善が見られないときは、
救急車を呼びます。
熱中症は迅速な処置が大切です。
意識がなかったり、
症状が悪化しているときは速やかに救急車を呼びましょう。
急に意識を失うこともあるので注意が必要です。
自分の場合は同僚に病院に連れていってもらいましたが、
早めの判断がとても重要です。
自分が熱中症になったとき、
知識のある同僚の応急処置をうけることができました。
とても適切だったと感謝しています。
熱中症は室内や自宅が多い
「熱中症は外で起こるもの」、というイメージがありますが、
実際は、室内や自宅のほうが多いという事実があります。
風通しの悪い部屋で、
外気の温度より室内温度のほうが高くなることがあります。
最近の住宅は密閉度が高いので、風通しが悪くなりやすいことがあります。
室温や湿度の管理にはよく注意する必要があります。
高齢者の自宅での熱中症の発症が多いです。
高齢者は体温の調節機能が低下したり、
のどの渇きや変化に気がつきにくいことがあります。
「エアコンやクーラーが嫌い」という人も少なくなく、
暑いと感じても使わなかったりすることがあります。
室温が28℃以上、
湿度が70%を超えるときはエアコンを利用しましょう。
温度計や湿度計を利用して状態を確認しておくことも大事ですね。
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正しい知識で熱中症を防ごう
正しい知識と対策を知っていれば熱中症は防げるものです。
筆者は実際に熱中症を経験して痛感したのは、
普段からの体調管理も大切な予防法だということです。
毎年多くの方が発症していますが、
自分の経験が生きれば良いと思って経験をまとめてみました。
知らないだけで損することは多いですからね。
自分のような辛い思いはしないほうが良いですからね。
少しでも参考になれたら嬉しく思います。
今回はこの辺で。ここまでお読みくださり、本当にありがとうございます。
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