「大間 No.1 マグロ漁師」熊谷義宣さんの釣果の3つの秘密とは?
大間のマグロ漁師さんは、
本当に個性的で魅力的な人が多くて、
テレビでもよく取り上げられていますね。
その中でも大間のマグロ漁師 No.1 と誰もが認めている、
凄腕漁師こと「熊谷義宣」さんの存在を忘れていけません。
通称「ヨシさん」の愛称で呼ばれていて、
確実にマグロを釣り上げていく達人の仕事ぶりには、
誰でも感動を覚えてしまいます。
大間のNo.1マグロ漁師に君臨し続ける3つの秘密とは?
今回は「ヨシさん」こと、
「熊谷義宣」さんについてまとめていきます。
「大間No.1マグロ漁師」熊谷義宣さん
通称「ヨシさん」
熊谷義宣さんは、
2019年の時点では55歳のベテランのマグロ漁師さんです。
通称「ヨシさん」と呼ばれていて、
大間のマグロ漁師のテレビ特番では常連さんになっていて、
釣り上げる業やその釣果で一目置かれている凄腕漁師さんです。
また、「達人」と呼ばれることも多く、
大間の漁師さんの間では「ヨシさん」は目標であり、
憧れでもあることから「レジェンド的存在」になっています。
ヨシさんならでは離れ業
特番では2014年に、
342㎏のお化けマグロを釣り上げた場面が放送された。
「こんなに大きいマグロっているんだぁ」、
なんてテレビを見てビックリした記憶があります。
マグロは大きいというイメージはありましたが、
そのイメージをさらに超えていましたね。
漁師さん達だけでなく、
世間の人さえも驚かされた離れ業でした。
マグロの水揚げが厳しい年でも、
「ヨシさん」は当たり前のように釣果を上げて帰港してきます。
1日に2本でも淡々と釣り上げる
大間の漁師さんでも滅多にできない1日に2本の釣果を、
平然として釣り上げていました。
「職人」を超えた「達人」の域なのでしょうか。
普通なら嬉しくて浮かれてしまうこともありまよね?
浮かれることもなく実に冷静に正確に、
マグロを釣り上げていく「ヨシさん」がとても印象的でしたね。
また、多くの漁師さんにはスランプという波が来るのに、
なぜか「ヨシさん」だけは記憶にないんですよね。
いつも着実にマグロを釣り上げている場面が、
当然のようになってしまっていますね。
松方弘樹も師事を仰いでた
特番で俳優の松方弘樹さんが大間を訪れて、
「ヨシさん」にアドバイスをもらっていた。
松方弘樹さんも釣りが好きだったので、
カジキを釣り上げている特番もやっていましたね。
ただ、「大間のマグロは賢い」とも言われていて、
そう簡単に釣ることはできません。
なかなか釣れない松方さんに対して、
「ヨシさん」と「山崎さん」の凄腕漁師2人が、
丁寧に説明していてる場面が放送されていました。
沖縄でも釣り上げた
未開の土地である沖縄の慣れない仕掛けでも、
マグロを釣り上げていた。
特番では凄腕漁師の「ヨシさん」と「山崎さん」を沖縄に招待して、
実際にマグロが釣れるのか検証していました。
海の深さや潮の流れもわからない見知らぬ土地で、
ましていつも自分たちが使っている船の装備や、
電気ショッカーもなく腕一本で釣れるものなのかと。
釣っちゃうんですよねー。
長年の経験と感覚の賜物なのか、
地元の漁師さんが驚くほどコツを掴んでしまいます。
これには本当に圧巻でしたね。
熊谷義宣さんの釣果の3つの秘密とは?
秘密① マグロの進行方向を予測
大間のマグロの一本釣りは「ぶっつけ漁」が主流。
ソナーでマグロの群れを見つけたら、
群れの先頭に船を移動させて、
エサを投げて食らいつかせるのが「ぶっつけ漁」です。
多くのマグロ漁師さん達は船にソナーを付けていて、
マグロの群れの先頭を目指して何艘も移動してかち合うことも。
ヨシさんは群れの先頭を追うものの、
途中で曲がったり旋回したりと他の船とは違う動きを見せます。
この船の動きに釣果の秘密があるんですね。
ヨシさん曰く、マグロは進行方向を塞がれると嫌がるらしい。
「マグロがどっちに動くかは、勘。」
マグロを長年研究してきたヨシさんならでは知識です。
要するに、マグロが動いてから追うのではなくて、
マグロが動く前に動きを予測しているという。
結果、誰よりも先にエサを投げ入れることで、
まんまとマグロは食いついてくるというわけです。
秘密② マグロとの駆け引き
素早く食わせてじっくり釣り上げるのがヨシさん流。
マグロがエサに食らいついてからは、
強引にテグスを引き上げたりしません。
マグロが暴れだしたらテグスを緩めて、
自由に泳がせています。
動きが止まったらゆっくりテグスを引き寄せます。
それを何度か繰り返しながら、
じわじわとマグロが疲れるのを待ちます。
いかに確実に釣り上げるか、
長年の研究の賜物でしょう。
この駆け引きに釣果の秘密があります。
マグロに暴れさせたり、大きなストレスをかけ続けしまうと、
体温が上がって「身焼け」を起こしてしまい、
その価値が大きく下がってしまうことがあります。
ヨシさん自身も「身焼け」を実際に経験したらしく、
対策を追求した結果の駆け引きといったところでしょうね。
秘密③ テグスは40号
ヨシさんの使用するテグスは通常の半分の強度しかない。
マグロのような大物を釣り上げるときは、
80~100号という切れにくい強度のある太いテグスを、
使用するのが一般的です。
でも、ヨシさんの使用するテグスは40号というもので、
人が思いきり引っ張っても切れてしまう細い強度のテグスです。
ただ、この細いテグスに釣果の秘密がありました。
細いテグスでエサを付けると、
エサの動きが良くなりマグロの食いつきが良くなるとのこと。
マグロのエサとなるのは、イカやトビウオ、
さんまやブリがよく使われています。
また「大間のマグロは賢い」と表現されるように、
太いテグスだと見破る強者もいるんだとか。
細いテグスであればあるほど、
マグロにも見破れにくいということですね。
ただ、実際切れやすいので、
凄腕漁師と呼ばれる人達しか使用していないようですね。
マグロを知り尽くした、
ヨシさんならではの道具選びでしょうね。
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「大間のNo.1マグロ漁師」のまとめ
少年のような笑顔
時折垣間見る少年のようなヨシさんの笑顔。
釣りが好きだった少年がそのまま大人になり漁師になった、というか。
漁師さんには「あるある」的なことかもしれませんね。
経験や知識はもちろんですが、
現在進行形でマグロについて勉強している印象が、
とても伝わってきます。
また、マグロとの格闘や駆け引きを存分に楽しんでいる
姿もカッコイイなぁとも思いますね。
海の上では凄腕漁師として、
話しかけられないような雰囲気もありますが、
陸に戻れば気の良いおじさんに戻るギャップにも共感してしまいますね。
成るべくして「大間のNo.1マグロ漁師」へ
常に継続してマグロの研究を欠かしていないこと。
なにかを成功させるには、なにか継続し続けることですね。
経験や勘といったスキルも重要ですが、
根拠のある行動や理論を持って漁師という仕事されていると、
とても伝わってきます。
他の漁師より半歩先、一歩先を歩いている時点で、
成るべくして現在の存在に至っているんでしょう。
これからも「ヨシさん」の活躍に期待しています。
少しでも参考になれたら嬉しく思います。
ここまでお読みくださり本当にありがとうございます。
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